1.WindowsのExploreはデフォルトのままでは使えない
Windowsを使っている方は多いと思いますが、Windowsを使いこなすにはファイルの操作に慣れていく必要があります。ファイルをGUIで操作するにはExplore(エクスプローラー)を使いますが、デフォルト(初期設定)のままつかってはいけません。
Exploreをデフォルトのままで使うとWindowsだけに限らずコンピュータを使う上で必要となる知識を身につけるチャンスを逃します。
それでは行ってみましょう。
2.デフォルトのエクスプローラー
まずデフォルトのエクスプローラーの状態を確認しましょう。

フォルダもファイルも表示されていて一見何の問題もなさそうに見えます。
表示方法を変えてみます。メニューの「表示」を押して出てきたリボンの「レイアウト」の中から「詳細」を選びます。

「詳細」表示になりました。ファイルの「種類」が表示されています。

さて、このファイルの「種類」というのはどうやって表示しているのでしょう?
コンピュータで扱うファイルの「種類」は、そのファイルを読み込めばどんなファイルか細かく書かれています。しかしいちいちファイルを読み込んで「どんなファイルかな?」と調べていてはたくさんのファイルがある場合は表示するのに時間がかかってしまいます。
そこでWindowsでは「拡張子」と呼ばれるファイルの種類を表す文字列をファイル名につけることにしています。
たとえば画像ファイルであれば
aaa.png
bbb.jpg
などとなります。
この「.png」だったり「.jpg」だったりが「拡張子」と呼ばれるファイルの種類を表す符号になります。上記の例では「種類」の部分に「PNGファイル」と書かれたファイルがたくさんあります。
しかし良く見てください。ファイル名には「.png」なんてついていません。
これはどうしてかというと、「普通のユーザーの人たちは、.pngなんてつけられても混乱するだけだから表示しなくてもいいよね」という「みんなが使いやすくなるため」に表示されていないのです。私は、これはいろんな意味でコンピュータに対する理解を妨げる「余計なお世話」だと思います。ちゃんと理解することを妨げているのです。
じゃあ、どうするか?拡張子を常時表示するようにしましょう。
3.「拡張子」を表示する
拡張子を表示させるのはそれほど難しくはありません。
メニューの「表示」を押して「リボン」を表示させれば「表示/非表示」という項目があり、そこに「ファイル名拡張子」という項目があります。ここにチェックを入れれば拡張子が表示されるようになります。

「ファイル名拡張子」にチェックを入れると下のように「.png」が表示されるようになりました。

これがコンピュータが見ているファイルです。拡張子を隠す意味はありません。
4.「隠しファイル」を表示する(中級者向け)
さて、次は「中級者向け」です。
「隠しファイル」を表示します。「隠しファイル」を表示するには「ファイル名拡張子」の下にある「隠しファイル」にチェックをします。これによって、デフォルトではユーザーに見せないようになっている「ファイル」や「フォルダ」が見えるようになります。
下に表示されたように「名前」の列に「AppData」フォルダが少し薄くなって表示されています。この「少し薄くなったフォルダ」が「隠しフォルダ」になります。

じゃあ、何でこれが必要かというと、いろんなアプリケーションの設定情報やメールデータのバックアップデータなど重要なデータが隠しフォルダ内に格納されていたり、インターネット上のサービスを利用する際の設定情報などが書かれたファイルが隠しファイルになっていたりするからです。
Microsoftは、そういった「触られたくないファイル」を「隠しファイル」としてユーザーに見せないようにしておこうと思ったのでしょうが、少し設定を変えたいとかバックアップしておきたいといった時にはこれらのファイルが見えないと何もできないといった場合が多いです。
WindowsやMac、Linuxなどコンピュータの設定ファイルをいじるというのはリスクがあります。場合によっては取り返しのつかないことになる場合もあります。それでもきちんと何がどこにありどう設定すれば良いかを知ることは大切です。ブラックボックス化された状態で利用しているとリテラシーの向上につながりません。
5.まとめ
今回は「エクスプローラー」の設定を変えて「ファイル名拡張子」と「隠しファイル」を表示するように設定しました。
より具体的な実例はHowToやTipsの中で紹介していきたいと思います。
何でも非表示にして「隠す」のは良くないですね。そのかわり当てずっぽうでいじるのではなく、自分がやろうとしていることはどういうことなのかしっかりと理解した上で手順を踏んで実施するようにしましょう。レベルあげていきましょう。
