OracleがAndroidのJavaに関してGoogleを提訴したそうです。
つい最近、Linuxに関するSCOの訴訟が最終決着したばかりですが、 米SCOのLinux関連訴訟が遂に最終判決 – Linuxレポート:ITproまた、訴訟ですね。
私の世代は、ちょうどSunが設立された頃に大学院を修了するころだったように思います。卒業してまもなく大学へ行くとSun3があり、X-Windowに驚きを覚えた記憶があります。また、Javaが発表されたあと、Write Once Run Anywhereという考え方に感動したものです。そして、仕事でもSunのサーバやワークステーションを使ってシステムを構築してきたので、まさにSunが私のコンピュータ人生に大きな位置を占めてきたわけです。
そのSunがOracleに買収されたとき、とても不安な感じがしました。Sunは、どちらかと言えば商売上手ではなく、技術指向の強い会社だったと思いますが、Oracleは全く逆で、マーケティング指向の商売上手な会社、もっと言えば狡猾な会社というのが適切でしょう。Sunは、会社文化的には、Googleに買収されるべきだったのでしょうが、ビジネス的にはOracleとなったということでしょう。残念な結果です。そしてその結果、今回の訴訟となったわけです。 Linuxに対するSCOの訴訟と同じように、また、長い時間がかかるのかもしれません。しかし、Linuxの訴訟の時に、ユーザーが離れていってLinuxがしぼんでいったということがなかったのと同じように、Androidに関しても、これでダメになることはないでしょう。むしろ、今まで以上に、注意深く展開して行くことだと思います。それは、なぜかと言うと、Oracleが求めているものは、「お金」だからです。「お金」さえ手に入れば、Oracleは、Androidがどうなろうと関係ないのです。であれば、結局はどこかで和解ということになるでしょう。
少し前に、「強欲資本主義」という言葉を聞いて、なるほどと思いましたが、今回もそういうことなのでしょう。
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