GSuiteで設定したドメイン宛のメールのうち、宛先のないメールをすべてキャッチオールアドレスで受信する

 今日は、なんのことか良くわからないタイトルですが、要するに「自分のドメイン宛のメールを全部受けとろう」ということです。
 通常、メールサーバーは、送られてきたメールに対して、ユーザーが存在するかを確認し、存在しないユーザー宛のメールに対しては、送信者にエラーを返します。
 今日設定する「キャッチオールアドレス」は、存在しないユーザー宛のメールでも、エラーを返さずに受信して、ユーザーエクスペリエンスの向上に繋げましょう、という仕組みです。
 通常、相手先のアドレスを間違えれば、エラーメールが帰ってきて、送信者は相手先アドレスを間違ったことがわかります。そうすれば、自分でなぜエラーになったのか調べて自分がアドレスの打ち間違いをしていたなら、正しいアドレスで送信しなおします。しかし、キャッチオールアドレスが設定されてしまうと、エラーメールが帰ってこないので、アドレスの打ち間違いに気づきません。これがいいのかどうかは、そのドメインの状況によります。例えば、ブランドサイトのようなドメインであれば、特定のユーザーを設定しておらず、toiawaseやsupportなどのアドレスだけかも知れません。そんなブランドサイトの場合、エラーメールが帰ってくるのって、どうでしょう。場合によっては、クレームをさらにエスカレーションさせることもあるかもしれません。そんな時は、来たメール全てを受信して内容を確認する方が賢いやり方かもしれません。
 前置きが長くなりましたが、キャッチオールアドレスの設定について見ていきます。
 まずは、「GSuite管理者ヘルプ」を見てみます。
 最初は、「ドメインまたは組織用のルーティング設定」です。この中に、「ドメインまたは組織用のルーティング設定」があり、「ステップ1:ルートの名前を作成または編集する」があります。

ドメインまたは組織用のルーティング設定 – G Suite 管理者 ヘルプ

 今ひとつわかりにくい気がします。具体的に以下で見ていきます。
 今回は、まず「管理コンソール」で「アプリ」をクリックします。

 次は、一番左の「G Suite」をクリックです。

 そうすると、利用できるGSuiteのアプリ一覧が表示されますので、「Gmail」をクリックします。

つづき
このGmail設定の一番したに「詳細設定」があります。ここをクリックします。

つづき
「Gmailの設定」>「詳細設定」が出ますが、詳細だけに設定項目がたくさんあります。スクロールしていくと「転送」の設定が出てきます。この中の「転送」の部分にマウスを持っていくと右側に「設定」が表示されますのでそこをクリックします。(サンプル画像では、すでに設定された状態になっていますが、設定していなければ表示は少し違います。)

 ここからは、「G Suite管理者ヘルプ」の次のセクションになります。「メールのルーティングと配信」です。

メールのルーティングと配信 – G Suite 管理者 ヘルプ

 このセクションにやっと「キャッチオールアドレスを設定する」が出てきます。途中のヘルプもそれなりに読んでくださいね。

 ここに書いてあるのが、最初のヘルプの説明を実施してきた最後の「設定」を押したあとのダイアログでの設定内容になります。ダイアログ的には1つなんですね。
 まず、上半分を見ていきます。
 ヘルプにあるとおり、「1.影響を受けるメール」で「受信」と「内部・受信」の2箇所にチェックを入れます。社内からの間違いメールを受けなくていい場合は、「受信」だけで良いでしょう。
 「2.エンベロープフィルタ」では、特定の処理をしたい場合(特定のメールアドレスから、あるいは特定のメールアドレス宛)に設定しますが、今回は設定必要ないでしょう。
 次は、下半分です。
 次は、「3上記の種類のメッセージに対しては、次の処理を行います」です。
 少し切れてますが、ここでは、「エンベロープ受信者」として『「メールアドレス」@存在するドメイン』を設定します。ここで設定したメールアドレスに、全てのメールが転送されます。
 ここまで設定できれば終了です。右下の「保存」を押せば完了。

 いかがでしょうか。やってみればどうということはないのですが、何だかヘルプを見ただけだとイメージわかないので困りますね。やりたいことだけどうやればいいか知りたいのになかなかそうはなっていません。
 それではまたよろしくお願い致します。

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