今日は、GSuiteでマルチドメインを設定し、追加ドメインでのメール送受信ができるようにしたいと思います。
何を言っているのかというと、例えば自分の会社が「***.co.jp」というドメイン名の会社を設立し、GSuiteでそのドメインを設定し会社の業務を始めたとします。
そのうち、新しいブランドを立ち上げて「+++.net」というドメインでブランドサイトを開設します。ブランドサイトは、「www.+++.net」のようなサイトになるわけですが、そのブランドに対する問い合わせなどを元々の会社名ではなく、ブランド名で受け付けたいという場合が生じます。その場合は、例えば「toiawase@+++.net」というメールアドレスで問い合わせを受け付けたり回答を返したりしたいとします。もちろん、ブランドサイトを立ち上げたレンタルサーバなどでもメールの送受信はできるわけですが、一連の会社の業務として問い合わせ管理をしようとするなら、GSuiteの機能を使ったほうがよりシームレスに業務に取り込むことができるわけです。
ということで、GSuiteで自社のサイトだけでなく、ブランドのサイトなど複数のドメインを追加し管理するとともに、そのドメインでメールを送受信するにはどうするかをやってみます。
まずは、GSuiteの管理コンソールです。これは、GSuiteの管理者の方がさまざまな管理をするためのコンソールとなります。
今回は、マルチドメイン(複数のドメイン)の管理を行いたいので管理コンソールの「ドメイン ドメインを管理します」から入っていきます。
ここをクリックすると次の画面に遷移します。左上に「ドメイン」と書いてあります。今回は、この画面の左にある「ドメインの管理」を行います。
上記画面の「ドメインの管理」をクリックすると次の画面が出てきます。
今回の画面例では、すでにドメインが追加されていますが、やり方は同じです。
「ドメイン」、「種類」、「ステータス」とありますが、今回はドメインとして「***.co.jp」と「+++.net」に着目します。
「***.co.jp」は、種類が「プライマリドメイン」となっています。これは、GSuiteの主としての設定が「***.co.jp」になっていることを示しています。その後の「ステータス」では、「ネイキッドドメイン(http://***.co.jp)のリダイレクトが設定されていません。リダイレクトを設定」とあります。これは、ホームページをGSuiteではなく別な場所に設置している場合などにこのような表示になります。GSuiteのサイト機能を使って会社のWebサイトを作っていない場合などがそうです。
次の「プライマリドメインでMXレコードが設定されているかどうかを確認するには、管理コンソールの設定に移動します。」は、「***.co.jp」でメールの送受信が可能になっているかの確認ですので、これはすでにできているものとして進みます。
ドメインの2つ目の「+++.net」の部分が今回設定したい部分になるのですが、完成形で見ていきます。種類は、「ドメイン」となっており、追加したドメインはこのように表示されます。そしてステータスは、「アクティブ」。すでにメールの送受信可能な状態です。ここを目指して設定をしていきます。
それでは、下記のように「ドメインを追加」をクリックします。
そうすると次のダイアログが出てきます。ここkで追加したいドメイン名を入力します。今回は「+++.net」ですね。
「ドメイン名」が入力できたら、「続行してドメインの所有権を証明」を押します。
ここでは、今回の「+++.net」をどのドメインプロバイダで登録しているかで扱いは変わります。真ん中にある、「ドメインレジストラまたはプロバイダを選択」で選択するとその手順が出てきます。今回は、「その他」で見てみます。
ここにあるように、ドメイン名プロバイダのDNS設定に手順のとおりTXTレコードに認証コードを追加します。(ここの手順は、どこかで記載したいと思います。)そうすれば、画面下の「確認」を押下することでGoogleが確認にいくことになります。
ここまで完了すれば、ドメインの登録が完了します。
さて、ここまで終了すれば、あと一息です。次は、ユーザーの追加です。「管理コンソール」で「ユーザー」を押下します。
すると、ユーザー一覧が表示され、「新しいユーザーの追加」が可能となります。
「新しいユーザーの追加」を行うと、次のようなダイアログが表示され、ユーザー情報の入力となります。
「メインのメールアドレス」の後半の「@」より後ろには、先程登録した「ドメイン」が選択できるようになっています。ここから選択することで新しいドメイン宛のメールアドレスが作成されます。今回は、「パスワードを自動的に生成する」こととしていますが、次の行の「次回ログイン時にパスワードの変更を要求する」になっていますので、ログイン時には強制的に変更させられます。入力がOKなら、「新しいユーザーの追加」を行います。そうすると、以下のダイアログが表示されます。
ここまでくれば、ほぼ完了。最後にダイアログ左下の「完了」を押せば、新規ユーザーが登録されます。
先の「ユーザー」画面に戻りますので、リロードすれば新規ユーザーが登録されています。あとは、GSuiteのメールで新しいユーザー名(メールアドレス)と仮パスワードでログインすれば、メールの利用が可能となります。
長々と書いてきましたが、これだけだと新たなメールが使えるようになっただけです。これを会社として業務の一環で使っていくための設定は、また次回に書きたいと思います。お疲れさまでした。
次回は、これ。
CharaSite : GSuiteで設定したドメイン宛の問い合わせやサポートのために、グループ設定をおこなう