先日あった、千代田化工と川崎市の発表を少し追ってみました。
SPERA水素 千代田の水素供給事業 | テクノロジー | 千代田化工建設株式会社
さらに論文もついていました。
http://www.chiyoda-corp.com/technology/files/201301_okada_yasui.pdf
Q&Aにもありますが、水素の供給源について
「油田、ガス田から発生する天然ガスの改質、石油の精製工程、および石油化学の製造工程から発生する副生ガスを供給源として考えています。将来は、需要に応じて、再生可能エネルギーである太陽光、風力や水力を活用した、高効率、かつ安価な電力を用いて水電解してクリーン水素を製造し、消費地に輸送することも構想しています。」
としています。現段階では、石油プラントのある場所などが候補になるのでしょうが、将来的には再生可能エネルギーからの製造を構想しているようです。
再生可能エネルギーの難点は、必要な時に使うことが難しい、すなわち使う側の都合に合わせて発電できないという点です。しかし、再生可能エネルギーで水素を製造すれば使い勝手は格段にあがるわけです。発電機を回せば、電力系統を安定的に運用することも今までどおりにできます。再生可能エネルギーが抱えるさまざまな問題を解決できる可能性があります。
日経の記事では「出力10万キロワット程度の小規模な発電所に水素燃料を供給できる。」となっていますが、これをどの程度の出力までできるのか、多分、現段階での話で、もっと大きな出力のプラントも可能なのでしょう。こちらもまた少し調べてみたいと思います。